この物件が欲しい!ハワイの不動産物件オファーの流れ
米国と日本では不動産売買の手続きが異なります。
今回は希望物件が見つかった際の、売り手へのオファーの流れについてです。
購入の意思表示は書面でやりとり
日本の場合は不動産会社に価格、条件を口頭で伝え、売り手に交渉をしてもらうのが一般的です。
ハワイのでの物件交渉は不動産売買契約書(Purchase Contract)に希望要件(価格、希望登記日、条件など)を記入・サインをし、売り手のエージェントを通して書面にて売り手に検討してもらいます。
同時に手付け金として購入金額の10%相当(最低1,000ドル〜2,000ドル)の小切手を契約書に添えて提出します。
手付け金が高額に感じるかもしれませんが、物件購入の意思(本気度)を示すために必要になります。契約が成立した場合はそのまま購入金額の一部になります。
契約書の作成はエージェントが雛形を提供してくれるので、必要事項を記入するだけで済みます。
オファーのやりとりは双方のエージェントが取り継ぎますので、買い手が直接、売り手と顔を合わせることはありません。
オファーの流れ
1、買い手→売り手(オファー)
買い手から売り手に記入された契約書と手付け金の小切手が提示されます。
売り手の返答のため、返答期間を数日おきます。
2、売り手→買い手
同意する場合(Acceptance)
契約書の同意欄に売り手のサインを記入し、返答します。
この時点で契約が成立します。
再提案する場合(Counter Offer)
買い手の条件に対して、気に入らない場合は、契約書に売り主の条件を記入し、再提案(カウンターオファー)をします。
不同意する場合(Reject)
買い手の条件が気に入らない場合は打診を破棄します。
この時点で手付け金の小切手は返納されます。
3、買い手→売り手
同意する場合(Acceptance)
契約書の同意欄に買い手のサインを記入し、返答します。
この時点で契約が成立します。
不同意する場合(Reject)
このまま再度、カウンターオファーする事もできますが、売り手のカウンターオファーが気に入らない場合は破棄する事もできます。
破棄した場合はこの時点で手付け金の小切手は返納されます。
まとめ
気の利いたエージェントはオファーの際に手紙を添えるなど、売り手に購入の意気込みを伝えるために、心の誠意で売り手に訴えかけることもあるそうです。
これはエージェントの腕の見せ所といった感じでしょうか。