コンドミニアム・ドキュメント(Condominium documents)の確認
ハワイの不動産売買の際の不動産売買契約書の中には「分譲地またはコンドミニアムの必要書類(ドキュメント)を売り手から受け取り、その書類の内容を検討し、承諾した場合に購入する」という条項が盛り込まれています。
今回は不動産売買の際に必要になる書類についてです。
コンドミニアム・ドキュメント(Condominium documents)とは
コンドミニアム・ドキュメントとは、居住するために必要なルール・条項が記載されている書類一式の事です。
書類には以下のものが含まれます。
コンドミニアム以外、分譲地や一軒家でも自治組織等がある場合には、同様のドキュメントが存在ます。
ドキュメントを見て何を判断するか
収支を確認する
コンドミニアム・ドキュメントには収支や修繕の履歴等が記載されています。築年数が古い場合、外壁の修繕やエレベーターの買い替え等、経年劣化によりどうしても費用が発生します。
その費用がダイレクトに共益費に跳ね返ってきますので、築年数と共有設備のバランスに中止してください。
定期会議の問題を把握する
会議でどのような事が話し合われているか、今、何が物件で問題になっているかを注意深く観察してください。よくある事例としては大きな修繕が予定されていて、共益費の値上げを迫られているが、住民が反対している等があります。
話し合いで解決すれば良いのですが、事案によっては訴訟になるケースもあります。
コンドミニアムのルールを把握する
コンドミニアムによっては、プールの使用時間や共有ランドリーの利用時間など独自のルールがある可能性があります。生活リズムに直結する内容ですので、ハウスルールもしっかり参照してください。
ドキュメント確認期間
買い手はドキュメント到着後、不動産売買契約書の条項に記載されている期間にて内容を検討し承諾をしなければなりません。
このドキュメントに不服がある等、気に入らない場合は契約を破棄する事ができます。
まとめ
コンドミニアム・ドキュメントには不動産の築年数分の問題や履歴が盛り込まれている大切な書類です。
運営が不十分なコンドミニアムを購入してしまうと、修繕などで思いもよらない経費が発生してしまう恐れがありますので、慎重に検討する必要がありそうです。