ハワイの人口ピラミッドとリーマンショックの意外な関係
日本の少子高齢化
ハワイの人口の状況
さて、ハワイをみてみましょう。教科書的には『つりがね型』になっています。
グラフでは15〜19歳の人口が減っています。これはおそらく本土に進学するために減っていることが予測されます。
さらに30〜45歳あたりの人口が減っていますが、前記同様に若年層が本土にわたり就職、子育てを行っているのではと考えられます。日本に例えると、現代の沖縄等の島文化をご想像いただけるとご理解いただけるのでないでしょうか。
その後、60歳に向けて人口が増加していますが、本土にてある程度仕事が落ち着き、リタイアして戻ってきているのではないでしょうか。
この『つりがね型』は先進国に多く見られる経済安定型で、これから大きな経済発展は見込めません。
しかし、ハワイでは『つりがね型』である方が望ましいという見解もあります。
リーマンショックとハワイの市場
土地の狭いハワイでは、不動産投資による市場加熱が常に懸念されています。
これまで火山の噴火によってできたオアフ島は軍用地、農地、住宅地と開発をしてきましたが、ハワイの自然を保護する観点から、開発できる余地が限られています。
そのため、人口の増加よる経済発展よりも、観光による経済の成熟を望む人が多いようです。